Bone Right(ボーンライト)は、日本歯科骨粗鬆研究会副理事長である高石佳知博士が取得した国際特許、「下顎骨密度(BMD)評価装置と評価方法」に基づき開発された、レントゲン画像から骨密度の具体的な数値を割り出し、評価することが可能な、"骨密度評価サポートソフトウェア"です。ビスフォスフォネート製剤の副作用による顎骨骨壊死の問題および、歯周病治療の経過に対しても、従来は目視のみでしか確認できなかった骨密度が明確になることで、正しく診察することが可能となりました。 また、インプラント手術の際に、骨量を数値と算出することで正確な診断を行う事も出来ます。


これまで骨組織と歯周組織の形成と吸収過程が類似していることから、骨粗鬆症と歯槽骨変化との関連に関心がもたれておりましたが、歯槽骨を評価する客観的方法が確立されておりませんでした。
そこで、開発されたソフトウェアBone Right(ボーンライト)を使用することで、デンタルレントゲンやデジタルレントゲンで撮影されたレントゲン画像を用いて、顎骨の歯槽骨の骨密度を数値化し、客観的な評価を可能しました。
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- 本ソフトは、レントゲン画像からの下顎骨骨密度の数値化、さらには集積データに基づいた年齢・性別の評価を可能にします。従って、歯周病患者の治療経過に、歯周病患者の早期発見に役立ちます。
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- 骨病変の治療薬ビスフォスフォネート製剤の副作用として急増しているのが「顎骨骨壊死」で、発症例の多くは投与から4~5年後とされているため、本ソフトは治療の経過が追えるように64ヶ月分ものデータのストックが可能です。
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- 本ソフトをインストールしたコンピューターに撮影したレントゲン画像を読込めば、ソフトが自動で画像解析を始め、わずか3分程度で骨密度を数値化ならびに評価できます。また全体だけでなく、気になる部分のみの評価も可能です。
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- 日本で1200万人、米国で2000万人もの潜在患者がいるにも拘らず、受信率20%未満という骨粗鬆症の現状を改善すべく本ソフトは追加設備なしで全国の歯科医院をはじめ、全世界の歯科医院での使用を可能にしました。
急速な高齢化により、我が国でも骨粗鬆症の患者は年々増加し、現在1200万人以上と推測されている。骨粗鬆症は、全身の骨密度(BMD)が低下し、骨折を誘発するのみならず、顎骨代謝に影響を及ぼす。特に歯槽骨頂部に最初に骨粗鬆症徴候が発現する歯槽骨骨粗鬆症と歯周疾患の進展を促進する。
Bone Right(ボーンライト)では、骨粗鬆症患者、顎骨壊死患者、そしてビスフォスフォネート(BP)治療での顎骨BMD評価を一般歯科臨床で簡単に、短時間で行うことでき、骨粗鬆症のスクリーニング、そしてBP投与患者への対応が明確になり、骨粗鬆症受診率の向上とBRONJ発症防止の役割を担う医科歯科共同作業のツールとして期待できます。
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- 骨粗鬆症患者は全国に1200万人以上と推測されており、骨粗鬆症の診断受診率を上げることで、寝たきり患者の減少や死亡率の減少を図りたいと考えております。また、骨粗鬆症、生活習慣病、続発性骨粗鬆症の治療薬剤であるビスフォスフォネート製剤の副作用の予防に効果を発揮すると考えております。
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- 骨粗鬆症の予防効果として、8020運動に大きく寄与する歯槽骨の吸収予防や、寝たきり患者の減少に伴う、医療費や介護費用負担の軽減を目指しております。
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- 医科、歯科共同作業による、紹介患者の歯科医院での管理することができる。骨粗鬆症患者の歯科医院での経年的口腔管理を考えております。近年、それに伴う顎骨壊死の発症予防効果のあるツールが無いのが現状であります。
Bone Rightは、顎骨壊死発症回避に有用で、歯科医師が抜歯やインプラントの施術時の不安を回避できると考えております。また、240万人の骨粗鬆症患者が、口腔チェクを望んでおり、BoneRight導入を契機に、加速度的に増加する骨粗鬆症患者の口腔管理を歯科医が担うことが期待できると考えております。
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- これまで、過去10年間にわたり、健康セミナーを開催し、2011年7月現在で延べ、36000人以上の方に骨粗鬆症の症状や、骨折の恐ろしさや予防の必要性を説いてまいりました。
今後とも医療ボランティア活動による社会貢献の充実を推し進めたく考えております。
互いに異なる日に撮影された複数枚のレントゲン画像から被験者の治療経過を評価するには、各画像間でそれぞれの輝度およびコントラストを一様に揃える必要があります。そこで、健常者のレントゲン画像を基準画像とし、この基準画像を基に各画像の輝度およびコントラストを補正し、補正と正規化処理による輝度値で評価します。
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アルミニウムのステップウエッジを、デンタルX線フイルムに貼ります。撮影部位は、下顎第一小臼歯を中心に撮影します。撮影にはフイルムホルダーを使用します。この時、X線管筒をフイルムに平行に位置付けることが重要です。そして、撮影後のデンタルX線フイルムをスキャナーでパソコンに取り込みます。デジタルX線撮影装置であれば、そのままパソコンに入力できます。Bone Right(ボーンライト)を使用すると数分の処理で、、第一小臼歯根尖部二分の一周囲歯槽骨BMDを数値とグラフで読む事が出来きます。
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画像の取り込み及び保存作業が終了しましたら、Bone Right(ボーンライト)のショートカットを選択しソフトを起動します。
ソフトが立ち上がると、画像1から画像4までの画面が現れます。まず、画像1をダブルクリックします。そしてファイルを開くが選択されます。そして、今回評価を行う患者様のフォルダーを選択し、診断する画像ファイルを開きます。画像2以降も同様に同じ画像ファイルを選択し開きます。
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まず始めに、取り込んだ画像1にカーソルを合わせダブルクリックをします。すると、解析判定画面が表示されます。
次に、色の濃度の基準設定を行います。フィルム上部に撮影されている濃度分布ブロックの濃度パターンの白から黒までを四角く範囲選択をします。そして「範囲選択」の補正白にチェックマークを入れ、濃度パターンの最も白い部分を数回クリックします。そして、歯の部分の数値と、金属部分の数値がともに200以上の値となるように補正いたします。
次に黒い部分の補正を行うために「範囲選択」の補正黒にチェックマークをつけ、写真の黒い部分を数回クリックします。そうすることにより空洞部分と歯の部分の値がほぼ等しく30以下になっていることを確認します。
次に、比較範囲の指定を行います。比較範囲にチエックマークを入れます。そして歯の測定範囲を確定するために、画面左下の参照チェックへチェックマークをつけます。そして、領域抽出から、まず上を選択し、解析したい歯の上部を選択しクリックします。
次に、領域抽出の下を選択し、歯の下の部分をクリック。
次に、領域抽出の左を選択し、歯の左の部分をクリック。
次に、領域抽出の右を選択し、歯の右の部分をクリック。歯がかぶっている場合は大体の位置で構いませんのでその部分をクリックします。
範囲の抽出が終わりましたら
参照チェックのマークをはずします。 -
次に、評価領域の範囲指定の説明を行います。
まず最初に、歯の付け根部分の左側を範囲指定します。範囲指定の方法は、測定領域をクリックしながらなぞり最終的に、ダブルクリックで領域を囲みます。そして領域確認のボタンが現れますので、別の場所を指定する場合は「いいえ」を選択してください。
次に、歯の付け根部分の右側を同じように範囲指定いたします。
そして領域確認のボタンが現れますので、終了する場合は「はい」を指定してください。次に、歯の付け根部分の右側を同じように範囲指定いたします。
そして領域確認のボタンが現れますので、終了する場合は「はい」を指定してください。1.原画のチェック
2.バーのチェック
3.対象チェックにそれぞれチェックマークをつけて下さい。
尚、各チェックマークのクリックは1秒以上毎にクリックボタンの操作を行ってください。
以上で歯の付け根部分の解析作業は終了です。
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左の画像資料をご覧下さい。領域番号4番の"al-BMD"が、
69.5と若年健常者正常値である131.7を大きく下回っています。T値はDXAによる腰椎の骨密度評価が若年健常者の
80%以下であると骨減少症と診断されます。 -
左の画像資料は、医科におけるDXAによる
骨粗鬆症確認診断を依頼し、その結果になります。al-BMDが若年健常者に比べ低値であり、
骨粗鬆症の疑いがあります。 -
左の画像資料の抜歯後ONJ発症の
左下6番周囲のal-BMDが高値を示している。右上3、4番の周囲のal-BMDは低値で、
左下6番と同時に抜歯をしているがONJは発症していない。

まずは森井浩世(ひろとし)先生の御略歴を紹介させて頂きます。森井先生は東京大学医学部医学科を御卒業され、大阪市立大学名誉教授、国際骨粗鬆症財団理事、WHO骨粗鬆症対策委員などを歴任なされた先生です。森井先生は高石佳知先生と1996年よりBone Rightの共同研究を開始され、顎骨骨密度と全身骨密度の関係、骨粗鬆症との関係を国際医学会、国際医学会誌で発表されました

次に藤田拓男(たくお)先生の御略歴を紹介させて頂きます。藤田先生は東京大学医学部医学科をご卒業され、神戸大学名誉教授、日本骨代謝学会名誉理事長、骨粗鬆症財団理事長などを歴任なされた先生です。藤田先生にはBone Rightの監修をお願いしております。また、高石佳知先生とBone Rightを使用した骨粗鬆症、顎骨壊死、口腔インプラント、歯周病を共同研究し、モントリオールでの米国骨代謝学会でもBone Rightを発表されました。
ASBMR 28th Annual Meeting official program,2006.
IOF World Congress on Osteoporosis Toronto Canada 2006.6.2-6(国際骨粗鬆症財団世界会議)

ボーンライト(下顎骨密度評価装置)は、歯を支える顎骨の年齢や色々な病気になる骨密度変化を簡単にしかも正確に評価できる画期的な装置で、全身の骨粗鬆症や歯周病の原因になる顎骨の弱体化、顎骨壊死の予測に役立ちます。

従来の目視では様々な要因から誤診する可能性を多く含んでいました。
しかし骨粗鬆症スクリーニング・ソフト「Bone Right」を用いれば、半身半疑だった骨密度の評価がより正確に行えます。